初めに神様が天と地を創造されました。神様はこの物語の主人公であり、私たちに身近な存在であり、この世界にある全てのものを創造するほどの力があるお方です。このお方は全宇宙を司る真の統治者でありながら、愛をもって全てのものの必要を満たし、養ってくださるお方です。


神様の築いた王国と、その権威の領域は天国だけに制限されることはありません。神様は、力強く、意図的に、

そして創造的に話すことで、全ての被造物を生み出しました。

  • 神様はこの世界の礎を正確に築きました。

  • 神様は意図的に水と乾いた土地を分け、その土地を美しい花とユニークな動物で満たしました。
  • 神様は創造的なキャンバスに多くの色と香りを吹きかけ、すべてのものが神様の偉大さを表していました。

神様は、ご自身と分かれた物理的な王国、この世界を丹念に細部にこだわりながら、5日間かけて創造されました。そして、毎日の終わりに、神様はご自身の働きについて振り返り、「それは良い」とおっしゃいました。


6日目に、神様は最初の人間を創造されました。神様は「私たちの御姿に似せて人間を造ろう」とおっしゃり、地面の塵で形作り、そこに生命の息を吹き込みました。このように最初の人間が創造され、神様の良い統治を楽しむことができる完璧な楽園に置かれました。人間は神様の被造物を管理する責任が与えられたという点で、他の被造物とは明らかに異なっていました。神様は、最初の男であるアダムに話しかけ、動物、様々な香り、風景、そして神様の働き、ご自身が創造されたもの全てを楽しむよう告げました。アダムと後のすべての人間が、神様が造られたこの素晴らしい環境を楽しむことができるように創造されました。また人間は、すべての被造物を通してこの世界の王である神様の良さと偉大さを反映するという重要な働きをもするよう創造されました。


神様は、園の中央に2本の木があることをアダムに示されました。 1つは、生命の木。この木の実は、園にある他の木々と同じように楽しんで食べることができました。もう1つは、善と悪の知識の木。人間がその木の実を決して取って食べてはならない、唯一の木でした。神様は、「この木の実を取って食べれば、必ず死ぬことになる。」とおっしゃいました。このように、神様はアダムが園でどのような生活を送るべきかを語られました。園を管理し、動物たちに名前を付けるという責任がアダムに与えられ、神様の権威の下でこの世を支配していました。


アダムは神様から与えられた仕事を行いました。アダムが働いていると、神様は、「人が一人でいるのは良くない、彼には助け手が必要だ」とおっしゃいました。そこで神様はアダムを深い眠りにつかせ、彼のあばら骨をとり、エバという女性を造りました。彼女をとおして、アダムがその関係を楽しみ、愛し、守り、思いやり、そして共に働けるためにです。アダムが目を覚ましたとき、すぐに詩を作り、神様が創造なさったものによって自分がどれほど驚いたかを表しました。 これが、人類最初の結婚です。それは、恥も罪の意識もなく、ただただ楽しいものでした。 二人はあらゆる意味で裸であり、何も隠していませんでしたが、拒絶されることを少しも恐れていませんでした。 神様は、ご自身の被造物の可能性を広げることと、子供を産み家族を増やすことを、男と女の両方に命じられました。6日目が終わり、神様はご自身に似せて造られた人間を見て「非常に良い!」とおっしゃいました。


それから、7日目に神様は休まれ、ご自身の被造物の素晴らしさを思い巡らされました。 これで神さまと被造物との関係が終わりではなく、むしろ始まりに過ぎません。 毎日、神様はそよ風の吹くころ、降りてこられ、アダムとエバと話され、最善の生き方を教え、神様の素晴らしい統治の下で生きる方法を示されました。 アダムとエバは、創造主である神様とその被造物の素晴らしさと偉大さの両方を楽しむことができました。 神様に栄光をもたらすため、二人は園を管理し、それをさらにより良いものへと発展させながら、忠実に働いていました。アダムとエバは、神様と神様の造られた素晴らしい世界、そしてお互いの完全な調和のなかで生きていました。 これは本当に良い王国でした!

考えてみてください。

  1. ​園に存在していた平和とはどのようなものだったでしょうか?
  2. 人間は何をするものとして創造されたでしょうか?
  3. この物語から神様とはどのようなお方であると学びましたか?人間について、また神様の世界についてはどうでしょうか?